化け物(立ち絵 サンプル)
心虚炉「………!」
黯藍「玄関の前で自殺しちゃダメだよ心虚炉、おれの心臓が止まっちゃうから。」
分かっててもチキンハート、心臓は脆い───
虚黷 心虚炉(こどく こころ)
一人称:僕・自分
性別:無性別(変化可能)
[基本情報]
神降ろしや降霊術を得意とする人でなし。
姿が見えたり見えなかったり、まちまち。
なお、姿は任意で変えることが出来る。
黯藍の弟(弟子でもある)、黯心炉の兄で、お互い溺愛しているような状態。
自他ともに認める不幸体質で、一日一度は死ぬ。
そして復活する。
人でなし故に死ぬという感覚が珍しく、一日一回死ぬことを目標として生きて(?)いる。
念じるだけで神や霊、はたまた悪魔なども憑かせることが可能性で、そういうこともあってか憑かれやすい体質ではある。
ただし、それが相手にとって必ずしも良いとは限らない。
彼は心虚炉と呼ばれる化け物である。
肉体を餌に獲物を誘き寄せ、肉体に入った瞬間喰い潰す。
人間とともに生き、人間によって育てられた化け物。
人間の想像によって生まれた彼は、元々人間の心…それも絶望や虚無感を糧に生きているもの。
意図せずとも人間に希望を持たせる存在で、実は善良な化け物だったりする。
人間だけでなく、心を持つものであれば物であっても糧に出来る。
復讐心を持つ相手からはその特性上嫌われるが、彼にとってはとても美味しい餌なので、嫌でも近寄ってくる。
とても、タチが悪い。
隣に立っていれば勝手に吸収していき、満足すれば立ち去る。
生んだのは人間なので、子流姫は関係ない。
だが、虚黷家に被害を及ぼすようであれば、嬉々として子流姫の子供たちを喰いに向かう。
そのおかげか今ではかなりの力をつけている。
子流姫自体に脅威を感じていないし、むしろ餌をくれる都合のいい奴としか認識していない。
基本的に喋らず微笑んでいるので、弁明する余地もなく化け物というだけで迫害される。
ただ、それについてはどう思うこともないし、人間は怖がりだから、と納得している。
大好きなものは大好きだし、美味しいものは食べたいし、自分にとても素直な性格。
子供っぽい、無邪気とも言う。
ある意味無常と同類だったり。
喋れないのは子流姫に逆恨みされて、言葉を奪われたから。
その点で黯藍には大変甘やかされているので、むしろメリットしかなかったという。
全人類が親のようなもので、善人だろうが悪人だろうが基本的に人間が好き。
ただし自分を乗っ取ろうとする相手は遠慮なく食べてしまう、一度口に入ったものは吐き戻さないと出てこないんだって。(本人談)
その異質さは目の当たりにして初めて分かるので、彼に取り憑くのはよほどの馬鹿か、死にたがりである。
黯藍にはちょっと変わった優しい子、と評価されている。
悪意はなく、ただ無邪気で無垢なだけらしい。
人の死を厭わない節があり、必要があれば殺すこともある。
ただ、肉体を乗っ取ろうとしない限りはかなり大人しく、(自分が襲われた際)彼から手を出すことは少ない。
知り合いの前だと表情も感情も豊かになる。
目は口ほどに物を言うし、耳と尻尾は目以上に物を言う。
大食いで甘党、糖尿病にはならない。
どこぞのヤンブラ魔解とか虐殺狂双子(妹の方)に似ているが、別人だし血縁関係はない。
ただ、普段が温厚なためか一度ブチギレると目も当てられないほど暴れる。
[追憶]
子供がいたんだ、小さな女の子。
病気で寝たきりの、包帯だらけの哀れな子。
醜いって、恐ろしいって、誰からも嫌われて。
ひとりぼっちの女の子。
僕は女の子のオトモダチ。
誰の目にも映らない、空虚なオトモダチ。
僕には女の子と違って体なんてなかったから。
そこまでの力はなかったから。
ひとりぼっちの女の子の望むとおりに、一緒にいた。
苦しみも、痛みも、全部共有して、ずっと一緒にいた。
人間から見放された、人間の女の子。
誰かを恨む心も、妬む心も、絶望も、僕が全部食べた。
そうしたら、女の子がとても喜ぶから。
女の子の笑顔が、大好きだったから。
最初は苦手だった味も、次第に慣れてきて。
お外に出られない女の子の代わりに、色んな景色を見て、伝えた。
その度に嬉しそうに笑ってくれるから、いつか一緒にお外に出ようと約束した。
たまに見に来る人間は、女の子を見て驚いていた。
あんなに塞ぎ込んでいたのに、どうしてここまで様変わりするのだろう、と。
僕はオトモダチ。
たった一人、女の子だけの、イマジナリーフレンド。
花が咲いて、セミが鳴いて、紅い葉が舞って、白い世界を見た。
女の子は病気が治ると信じて疑わなかった。
たくさんの感情を食べて、僕の姿は見えるようになった。
女の子にだけ。
それだけでも、なんだか無性に嬉しかった。
いつものように、見てきた景色を伝えようと女の子のいる部屋を尋ねた。
女の子はいなくなってた。
どこに行ったんだろうと探し回って、女の子の声が聞こえた。
叫び声。
───自分を呼ぶ声がする
最期に出会えたのは、部屋の中。
四方が硬い鉄に囲まれて、壁には無数の引っかき傷。
酷い血の跡も。
そこには無数とも言える怨念が漂っていて。
きっと、ここはとても酷い場所なんだ。
苦しんで死にたくない、楽に死なせてって女の子が泣きながら言ったから。
じゃあ、僕が代わりに死んであげるって。
手をとって、僕たちは人知れず入れ替わった。
魂だけになった女の子は、キラキラと光に包まれて消えていった。
部屋の中にケムリが充満して。
体が焼けるように熱くなって、酷い吐き気がして。
ガンガンと頭が痛くなった後に、次第に耳が聞こえなくなってきて。
痛みも、苦しみも、光も、臭いも、何もかもが分からなくなって。
そうして、凍えるような寒さも、消えていって。
眠るように、意識が飛んだ。
その感覚は初めてで、酷く興味を引くもので。
それからどれほど時間が過ぎたかは分からないけど、何やら声が聞こえてきた。
目を開けて、辺りが壁に囲まれていることを確認する。
満ち溢れていた怨念はどこかに消えた。
下を見れば、女の子の体がある。
それと、もうひとつ。
誰のだろうと思って腕を伸ばせば、連動して伸びる。
よく分からなくてしばらく動いていると、それは僕自身だということを理解した。
せっかく女の子と一緒にお外に出られる体を手に入れたのに。
僕が手を引いてあげる女の子は、もうどこにもいない。
涙なんて出ないけど、そこまで悲しいわけじゃないけど。
なんでか、ぽっかりと穴が空いた気分だった。
化け物は、死ぬことがない。
肉体を持たなかった僕は、死ねなかった。
だから、どうして人間が死ぬことを怖がるのかも分からなかった。
今でも分からない。
だって、死ぬ瞬間は、眠るように落ちていけるのに。
それが心地好くて、僕は今日も死ぬ。
化け物だから、あの子と一緒には逝けないけれど。
女の子の名前はココ。
心虚と書いて、ココ。
僕は、そんな女の子から産まれた化け物。
人は僕を、心虚炉(ココロ)と呼ぶ。
黯藍「玄関の前で自殺しちゃダメだよ心虚炉、おれの心臓が止まっちゃうから。」
分かっててもチキンハート、心臓は脆い───
虚黷 心虚炉(こどく こころ)
一人称:僕・自分
性別:無性別(変化可能)
[基本情報]
神降ろしや降霊術を得意とする人でなし。
姿が見えたり見えなかったり、まちまち。
なお、姿は任意で変えることが出来る。
黯藍の弟(弟子でもある)、黯心炉の兄で、お互い溺愛しているような状態。
自他ともに認める不幸体質で、一日一度は死ぬ。
そして復活する。
人でなし故に死ぬという感覚が珍しく、一日一回死ぬことを目標として生きて(?)いる。
念じるだけで神や霊、はたまた悪魔なども憑かせることが可能性で、そういうこともあってか憑かれやすい体質ではある。
ただし、それが相手にとって必ずしも良いとは限らない。
彼は心虚炉と呼ばれる化け物である。
肉体を餌に獲物を誘き寄せ、肉体に入った瞬間喰い潰す。
人間とともに生き、人間によって育てられた化け物。
人間の想像によって生まれた彼は、元々人間の心…それも絶望や虚無感を糧に生きているもの。
意図せずとも人間に希望を持たせる存在で、実は善良な化け物だったりする。
人間だけでなく、心を持つものであれば物であっても糧に出来る。
復讐心を持つ相手からはその特性上嫌われるが、彼にとってはとても美味しい餌なので、嫌でも近寄ってくる。
とても、タチが悪い。
隣に立っていれば勝手に吸収していき、満足すれば立ち去る。
生んだのは人間なので、子流姫は関係ない。
だが、虚黷家に被害を及ぼすようであれば、嬉々として子流姫の子供たちを喰いに向かう。
そのおかげか今ではかなりの力をつけている。
子流姫自体に脅威を感じていないし、むしろ餌をくれる都合のいい奴としか認識していない。
基本的に喋らず微笑んでいるので、弁明する余地もなく化け物というだけで迫害される。
ただ、それについてはどう思うこともないし、人間は怖がりだから、と納得している。
大好きなものは大好きだし、美味しいものは食べたいし、自分にとても素直な性格。
子供っぽい、無邪気とも言う。
ある意味無常と同類だったり。
喋れないのは子流姫に逆恨みされて、言葉を奪われたから。
その点で黯藍には大変甘やかされているので、むしろメリットしかなかったという。
全人類が親のようなもので、善人だろうが悪人だろうが基本的に人間が好き。
ただし自分を乗っ取ろうとする相手は遠慮なく食べてしまう、一度口に入ったものは吐き戻さないと出てこないんだって。(本人談)
その異質さは目の当たりにして初めて分かるので、彼に取り憑くのはよほどの馬鹿か、死にたがりである。
黯藍にはちょっと変わった優しい子、と評価されている。
悪意はなく、ただ無邪気で無垢なだけらしい。
人の死を厭わない節があり、必要があれば殺すこともある。
ただ、肉体を乗っ取ろうとしない限りはかなり大人しく、(自分が襲われた際)彼から手を出すことは少ない。
知り合いの前だと表情も感情も豊かになる。
目は口ほどに物を言うし、耳と尻尾は目以上に物を言う。
大食いで甘党、糖尿病にはならない。
どこぞのヤンブラ魔解とか虐殺狂双子(妹の方)に似ているが、別人だし血縁関係はない。
ただ、普段が温厚なためか一度ブチギレると目も当てられないほど暴れる。
[追憶]
子供がいたんだ、小さな女の子。
病気で寝たきりの、包帯だらけの哀れな子。
醜いって、恐ろしいって、誰からも嫌われて。
ひとりぼっちの女の子。
僕は女の子のオトモダチ。
誰の目にも映らない、空虚なオトモダチ。
僕には女の子と違って体なんてなかったから。
そこまでの力はなかったから。
ひとりぼっちの女の子の望むとおりに、一緒にいた。
苦しみも、痛みも、全部共有して、ずっと一緒にいた。
人間から見放された、人間の女の子。
誰かを恨む心も、妬む心も、絶望も、僕が全部食べた。
そうしたら、女の子がとても喜ぶから。
女の子の笑顔が、大好きだったから。
最初は苦手だった味も、次第に慣れてきて。
お外に出られない女の子の代わりに、色んな景色を見て、伝えた。
その度に嬉しそうに笑ってくれるから、いつか一緒にお外に出ようと約束した。
たまに見に来る人間は、女の子を見て驚いていた。
あんなに塞ぎ込んでいたのに、どうしてここまで様変わりするのだろう、と。
僕はオトモダチ。
たった一人、女の子だけの、イマジナリーフレンド。
花が咲いて、セミが鳴いて、紅い葉が舞って、白い世界を見た。
女の子は病気が治ると信じて疑わなかった。
たくさんの感情を食べて、僕の姿は見えるようになった。
女の子にだけ。
それだけでも、なんだか無性に嬉しかった。
いつものように、見てきた景色を伝えようと女の子のいる部屋を尋ねた。
女の子はいなくなってた。
どこに行ったんだろうと探し回って、女の子の声が聞こえた。
叫び声。
───自分を呼ぶ声がする
最期に出会えたのは、部屋の中。
四方が硬い鉄に囲まれて、壁には無数の引っかき傷。
酷い血の跡も。
そこには無数とも言える怨念が漂っていて。
きっと、ここはとても酷い場所なんだ。
苦しんで死にたくない、楽に死なせてって女の子が泣きながら言ったから。
じゃあ、僕が代わりに死んであげるって。
手をとって、僕たちは人知れず入れ替わった。
魂だけになった女の子は、キラキラと光に包まれて消えていった。
部屋の中にケムリが充満して。
体が焼けるように熱くなって、酷い吐き気がして。
ガンガンと頭が痛くなった後に、次第に耳が聞こえなくなってきて。
痛みも、苦しみも、光も、臭いも、何もかもが分からなくなって。
そうして、凍えるような寒さも、消えていって。
眠るように、意識が飛んだ。
その感覚は初めてで、酷く興味を引くもので。
それからどれほど時間が過ぎたかは分からないけど、何やら声が聞こえてきた。
目を開けて、辺りが壁に囲まれていることを確認する。
満ち溢れていた怨念はどこかに消えた。
下を見れば、女の子の体がある。
それと、もうひとつ。
誰のだろうと思って腕を伸ばせば、連動して伸びる。
よく分からなくてしばらく動いていると、それは僕自身だということを理解した。
せっかく女の子と一緒にお外に出られる体を手に入れたのに。
僕が手を引いてあげる女の子は、もうどこにもいない。
涙なんて出ないけど、そこまで悲しいわけじゃないけど。
なんでか、ぽっかりと穴が空いた気分だった。
化け物は、死ぬことがない。
肉体を持たなかった僕は、死ねなかった。
だから、どうして人間が死ぬことを怖がるのかも分からなかった。
今でも分からない。
だって、死ぬ瞬間は、眠るように落ちていけるのに。
それが心地好くて、僕は今日も死ぬ。
化け物だから、あの子と一緒には逝けないけれど。
女の子の名前はココ。
心虚と書いて、ココ。
僕は、そんな女の子から産まれた化け物。
人は僕を、心虚炉(ココロ)と呼ぶ。
0名(電脳 ハノ)
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